スズメバチにご注意下さい

夏から秋にかけては、ハチが活発に活動する季節です。日光植物園でも、毎年スズメバチが各所で活動を始めます。注意深く行動すれば危険性を最小限に抑えることができます。以下に対処法を掲載しましたので、ご参考下さい。

【蜂に刺されないために】

1.黒色や香水の匂いに興奮することがありますので、香水の使用と黒系統の服装は避け、白系統でできれば長袖、長ズボンを着用して下さい。手袋や帽子の着用も有効です(皮膚を覆う服装は、ブヨやヌカカ、アブなどの吸血性の昆虫にも有効です)。

2.巣を見つけたら、むやみに近寄らず、職員に通報して下さい。また、オオスズメバチやクロスズメバチといった土中や木のうろに巣を作り、巣が目立たないものもいますので、気付かないうちに巣を踏んでしまうこともあり得ます。くれぐれも、園路を外れて行動することはおやめ下さい。特にスズメバチが近くを飛んでいたら注意が必要です。

3.蜂が襲ってきたり、近くを飛び回っている際には、手で振り払ったりすると刺激して危険です。姿勢を低くしてやり過ごして下さい。

【刺されたときには】

1.まず慌てずに、近くの職員にお知らせ下さい。事務室、実験室には毒吸引器や応急処置用の薬も常備してあります。

2.傷口に残った針を手で抜こうとすると、かえって毒液が回る恐れがあります。とげ抜きを用いて根本から抜くか、横に払うように抜く必要があります。その後、流水で患部を冷やすことも、毒液の除去と言う観点からも有効とされています。

(以上、東京大学農学部演習林「安全の手引き」、東京大学環境安全本部「野外活動における安全衛生管理事故防止指針」などを参考に作成しました)

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キイロスズメバチの巣[2009年07月15日 撮影]