イヌトウバナ

Clinopodium micranthum (Regel) H.Hara var. micranthum (シソ科)

石標19番付近、フィールドステーション棟付近、石標84番付近など園内各所に生えています。同所で同じシソ科のツルニガクサも自生し、葉のみだと紛らわしいです。本種は葉の裏に目立つ腺点があること、萼に開出毛が目立ち、腺毛ではないことなどで見分けられます。同属のヤマクルマバナも確認しました。カキツバタ池付近の群落は葉裏の腺点が確認できないことから、ミヤマトウバナと訂正しました。

[石標19番付近 2022年08月09日 撮影]

[フィールドステーション棟付近 2021年07月21日 撮影]

[石標90番付近 2015年08月19日 撮影]

[石標90番付近 2015年08月18日 撮影]

[石標19番付近 2015年08月12日 撮影]

葉裏[正門トイレ付近より採取 2016年07月25日 撮影]

ミヤマトウバナ

Clinopodium micranthum (Regel) H.Hara var. sachalinense (F.Schmidt) T.Yamaz. et Murata (シソ科)

カキツバタ池北西側に群落があります。過去の記録から、これまで園内の個体はイヌトウバナとしていましたが、カキツバタ池付近の個体は葉裏の腺点が目立たないこと、萼の毛がやや短いこと、花茎の毛が薄いことからミヤマトウバナとしました。やや中間的な形質の可能性があります。

[カキツバタ池付近(北西側) 2023年07月13日 撮影]

葉裏[カキツバタ池付近より採取 2023年07月26日 撮影]